デザインは身近な存在なのですが、知らない人にとってはよくわからないので遠い存在として位置付けてしまうような所があります。
結果的にわらかないものはわからないから、わかる人に丸投げしてしまっている経験、ありますよね?
今までお仕事をさせていただいた人の中にも、コンサルタントやデザインのできる人にお願いしたり、大手広告代理店にお願いしている方もいます。
では「なぜフリーランスデザイナーがいるのかな」と考えた時に、その業種立場だからこそできる役割があることに気がつきます。
大手広告代理店だからできること、コンサルタントだからできること、フリーランスだからできること…
その業種だからこそできることがあるので、発注や依頼をする人も利点欠点を把握することで、いま自分たちに一番合っている業種を選んで依頼できるようになります。(この話は後日書かせていただきますね)
話を戻りますと、「デザインわからない!でも自分たちではどうにもならないから外注したいけど、何したらいいの?(´・ω・`)」とお困りの方に、発注する時のポイントを書かせていただきます。
1.何をしたいか要点をまとめる
箇条書きでも大丈夫なので、まずデザインを発注して何をゴールとしたいのかを決めましょう。
おそらくデザインを作って終わり!ではないですよね。大学受験で合格がゴールではないように、作ることで「どういう反応が欲しい」とか「この商品の売り上げをあげたい」というものがあると思いますので、まずそれを書き出しましょう。
その後にどういう内容を載せたいとか、作るものの内容やターゲットとなる年齢層、予算を書き出してみましょう。
それをベースに打ち合わせをすることで、見積もりをとりやすくなると思います。
打ち合わせの時にはどうして発注しようとしたかの経緯のお話も個人的にはお聞きしたいです^^
2.担当者を決める
社内の担当責任者さんを一人決めましょう。複数人いると「この人はこう言った、部長はああ言った」という感じに収拾がつかなくなる事があります。
担当責任者さんは、決裁権のある人や決定権のある人に話を持っていく機会が増えるので、コミュニケーションを取れる土壌を作っておきましょう。
誰でも仕事をスムーズにしたいものですが、最終工程で「こういうものを作ろうと思います!」と役員に持っていき却下されている担当者さんを見たことがあります。担当者さんの後ろ姿…忘れられません。。
いくら現場で盛り上がったとしても、それを上の人が理解してくれるとは限りません。人柄に合わせて、小出しに報告するなどして対応を変えてもいいと思います。
3.積極的に話に参加する
打ち合わせでは積極的に、色々な話をして、お互いの意思疎通をとってみてください。
言葉の捉え方は実は人それぞれなので、「こう言えば分かりますよね?」という概念自体を捨てましょう。
人にはわかる事、わからない事があり、専門分野も違うと思いますので、お互いに説明をしたり例え話をしながら話すと格段に理解力が変わってきます。
少なくともわからない事は恥ずかしい事ではありませんので、コミュニケーションをしてみてください。
ちなみに「わからないので全部おまかせします」はNGです。
これは思考停止の合図みたいなものです。
この言葉は一見肯定のように感じますが、実際は違います。作った後で「やっぱり違う」とかデザインの方向性自体がコロコロ変わることがあります。「責任はとりませんが…よろしくお願いいたします」というニュアンスで使われている方もいらっしゃいますので、くれぐれもご注意ください。
4.近いイメージを集めてビジュアル共有する
上で「言葉の捉え方は実は人それぞれ」というお話をさせていただきました。イメージもまさに同じです。
例えば“青色”を使いたい!と言ったとしましょう。
その青は明るい空色かもしれませんし、緑がかっているかもしれません。濃い青かもしれませんし、その“青色”がどういう色かは、その色を見ながら話したほうが格段に理解度が違いますよね。
イメージもそうです。“リゾート”と聞いた時、イメージするものは人によって違いますよね。海かもしれないし、サンセットかもしれない。花や自然なのか、セレブイメージなのか…出し始めたらきりがありませんね。
そういう少しずつの要素のイメージを、「画像検索して保存」してみてください。こういうイメージを目指したいとか、こういう感じを取り入れたいという感じで打ち合わせで見せると、みんなの中に共通認識として蓄積されていきます。webサイトのアドレスを共有するのもいいと思います。
5.納期を決める
全ての仕事に始まりがあるように、納期を決めましょう。
1で書き出した内容や見積もりによっては、自分が想定した納期と変わってくることもありますが、基本的には「この日に絶対使いたい」というものがあると思いますので、まずしっかり伝えてください。
デザイナーが10人いれば、仕事の進行も違ってくると思います。デザイナーは自分の時間を売っている職業みたいなものなので、先に制作するスケジュールを押さえる必要のある方が多くいらっしゃいます。
つまり「すぐ作って欲しい」という依頼に応えられる人と応えられない人がいるのは、このスケジュールによるところが多いです。(この時間配分についても別で書かせていただきます)
発注できるか否かは納期・見積もり・内容の3点が揃えられるかによりますので、担当者さんの頑張りどころです!
いかがでしたでしょうか?
デザインってよくわからないかもしれませんが、基本的にはデザインもコミュニケーションの道具なので、しっかり話すことでそれなりに色々返ってきます。中途半端にしてしまったものも結果で返ってきます。非常にシンプルですね。
参考になりましたら幸いです。